食べるように読む/江國香織「温かなお皿」感想

 

温かなお皿 (メルヘン共和国)

温かなお皿 (メルヘン共和国)

 

 

なぜ何度も読み返したくなるのだろう…なんてことを電車に揺られながらぼんやりとした頭で考えていました。私は食べることが好きです。ただ私の「好き」は少し違っていて「食べること」よりは「食事」という時間だったりします。例えば、友人と一緒に食事をしながら談笑する時間、音楽を聴きながら一人で料理を味わう時間。この本は、そんな「食事」という時間が楽しめる作品だと思いました。

 

遅ればせながら江國香織作品を初めて読みましたが、文章が綺麗で読んでいてとても心地良かったです。わたしもこんなふうに世界を見つめてみたいな…